方言は共通語より感情が伝わりやすい?!

日本は地域によって方言が多数存在するが、ライフスタイルの変化によって、伝統的な方言は急速に失われている。
その要因として、テレビ・映画などのマスメディアにより共通語が全国にくまなく浸透していること、核家族化が全国に拡大し地域コミュニティが衰退していることなどが挙げられている。
かつては、方言は「汚い言葉」「恥ずかしい言葉」として矯正されなければならないとされていた時代もある。
しかしながら、近年、方言を見直す動きもあり、その評価は変化しつつある。

方言は独特のイントネーションや訛り、単語や言い回しが存在するため、共通語に比して言葉が通じ難いものである。
しかし、その方言が共通語よりも”感情が伝わりやすい”という驚くべき事実が明らかになった。
1/8放送の「所さんの目がテン!」にてその真偽が検証された。

「花咲かじいさん」を、共通語と関西弁や熊本弁など方言で読んだ2種類のものを、全く日本語が分からない外国人に聞かせるという実験を行った。
聞き終えた後、21人中21人が共通語で読んだものは、普通の話だったと答えた。
それに対して方言を使って読み上げた方は、「感動的だった」、「怒りを伝えている話だった」など感じ方は様々であったが、感情が伝わったことが見受けられた。

専門家はこの結果について、「共通語は書き言葉で気持ちが乗りにくいが、方言は話し言葉なので気持ちが乗りやすく、感情が伝わりやすい。共通語では表せない部分を表すことができる。」
と説明している。

高度経済成長期には都会に対する田舎のコンプレックスの象徴であったが、2000年代に入ると、都会で方言がブームを引き起こしたり、観光面での地域振興に積極的に用いられたりするなど、その在り方は変わりつつある。
「感情を伝えやすい」という今回の検証は、方言の魅力・価値を改めて実証するものとなったといえるだろう。

「若年層では方言コンプレックスも薄れつつあり、東京の言葉に影響を与えることも増えるなどむしろ日本の方言は安定期に入った」とする声もあるそうだ。
今後、方言・共通語の在り方がどのように変化していくのか、その変遷に注目したい。

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